ヴァル・ドルチャ
Val d'Orcia
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成り立ち
ヴァル・ドルチャはトスカーナ州シエナ県の農村地帯で、シエナの南の丘陵からアミアータ山まで広がる。UNESCOによれば、この地はエトルリア時代から重要で、ローマ帝国の時代に開けた。ローマと北イタリアを結ぶ宗教と交易の道フランチジェナ街道が谷を通り、中世には巡礼者や商人が行き交った。
13〜14世紀に都市国家シエナが勢力を広げると、裕福なシエナの商人たちはこの地の農業に投資し、谷を生産性の高い農地に変えた。小さな地主が収穫の半分を地代として商人に納める新しい土地制度も持ち込まれた。UNESCOは、この景観がルネサンス期のユートピア的な理想と結びつき、シエナ市庁舎にあるアンブロージョ・ロレンツェッティの1339年ごろの絵や、商人がジョヴァンニ・ディ・パオロやサーノ・ディ・ピエトロに注文した絵に表されたとする。15世紀には教皇ピウス2世が生まれ故郷の村を理想都市ピエンツァに造り替え、この町は別の世界遺産になっている。
16世紀末にシエナの力が衰えると、谷の経済的な重要性は次第に薄れ、その後4世紀にわたって比較的貧しく取り残された。1999年、5つのコムーネの発意で一帯は地域公園に指定され、2004年に世界遺産に登録された。
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