写真: Gerhard Schauber / Public domain / Wikimedia Commons · トリミングあり
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群
prehistoric pile dwellings around the Alps
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時間の物差し
前3000年起点 前5000年現在
成り立ち
1853〜54年の冬、チューリッヒ湖の水位がいつになく下がった。湖岸を埋め立てるために湖底の土を掘っていた作業員が、規則正しく並ぶ杭と人の暮らしの跡を含む黒い層に行き当たった。スイスの古物研究家フェルディナント・ケラーはこれを集落の跡と考えて「杭上住居(プファールバウテン)」という言葉をつくり、この発見はヨーロッパじゅうの関心を呼んだ。
ケラーは集落が人工の島をなしていたと考えた。今では、多くは湖岸の湿地に建てられ、ときどきの洪水に備えて杭の上に床を上げた家で、湖が広がって後に水没したとわかっている。つくられたのは紀元前5000年頃から前500年頃で、知られている937か所のうち、6か国の111か所が2011年に世界遺産に登録された。内訳はスイス56、イタリア19、ドイツ18、フランス11、オーストリア5、スロベニア2である。
遺跡が水に浸かっていたため、木材や織物などの有機物が残った。年輪で木材の年代を細かく決められ、丸木舟や、紀元前3000年頃のヨーロッパ最古の織物、火打ち石や貝、金、琥珀の交易の跡も見つかっている。2002年にはスロベニアのリュブリャナ湿原で、トネリコの車輪とオークの車軸が見つかった。放射性炭素年代測定で5100〜5350年前のものとされ、これまでに見つかった中で最古の木製の車輪である。
データ:Wikidata(CC0)。写真:Wikimedia Commons(各写真のライセンスに従う)。試作版のため、誤りを含む可能性があります。改善のため、利用状況を匿名で計測しています(PostHog・EU)。